2.これからの地方がバラ色?
- 活性化コンサルタント・川原徹夫
- 2020年5月19日
- 読了時間: 4分
①東京は地方に頼るべき
何度も申しますが、このコロナウィルスのワクチンが開発されない限り、来年のオリンピックの開催は考えられません。この状況とはオリンピックどころか、向う数年間はインバウンドが戻ってこないと考えるべきです。
そうなりますとこれから、東京はサービス業を中心とした中小企業のかなりが倒産してしまうかもしれません。
なぜならコロナウィルス被害での、特に飲食店の客減少はそれらの店でアルバイトをする学生の多くの働く場を失くしてしまいました。そして次に来るのは、そんな学生たちを雇っていた店ということになります。
でもそうなっちゃいけない、東京のお店がどんどん潰れることを認めちゃダメ。そんなことになったら、コロナ禍が治まって地方の人が再び東京を目指した時、東京は何もない街になっているかもしれないのですから。
そこで東京がどう行動すべきなのかは、日本人の顧客増加を図ることに尽きます。そう言えますのは、東京はコロナウィルス被害で世界的にも国内的にも大きく信頼度を低下させました。
その信頼度消失は国のコロナウィルス対策が甘かったと、海外からの批判が集中していることはご承知の通り。この信用回復が難しいと思いますから、オリンピックの開催は無理とお伝えしているんです。
ですから東京の信頼回復をアピールする相手はもはや海外ではなく、国内の消費者に集中すべきなんです。
東京はともすると、その存在感だけで日本中から客を集められると思っていた?しかし現実的にはそうでなくなったことは明らかですから、今こそ東京は日本の、地方の人たちを頼りにすべきなんです。
東京は過去に、地方の災害時には多くのボランティアを送り込んでくれました。その行為とはまさに、日本人同士の助け合い精神の賜物。さらに東京はふるさと納税でも、地方に協力してくれましたもの。
そこで今回東京は、地方の消費者に東京を買ってもらうことをお願いしたいいんです。そのお願いとは、まず東京の味を地方に買ってもらう対策を立てる。それは東京の飲食店の味を全国に販売する計画。
そこには渋谷・新宿、原宿・新橋・六本木などの地域飲食店が作る、特徴的なメニューを全国に販売して買ってもらうというキャンペーンを展開するもの。その具体的な方法とは、地域飲食店街のホームページを作り各店に登録してもらい、動画で店内部の雰囲気と一緒に《冷凍お届けメニュー》PRを実施します。
そのホームページには、新橋の名物焼き鳥の屋メニューや渋谷のインド料理や、六本木のスイーツメニューが並びます。
今、地方の人は東京に行きたくても、コロナで簡単には行けません。しかしもし新橋の名物焼き鳥屋の焼き鳥が食べたられたら、注文してくれるでしょう。我が老夫婦でも、そんなメニューがあったら注文したいと思いますから。
それは渋谷で評判の外国料理や、原宿や六本木のスイーツメニューだったらどうか。全国が対象なのですから、それなりの需要はあると思うのですが。
一店舗単位で全国販売しているお店があることは知っています、しかしそれでは地域にどんな店があり、それぞれがどんなメニューで人気を得てお客を集めているか。地域性や町の文化までは判りません。
ですからこの計画は、あくまで地域単位で行うことが前提です。それは店のメニューと同時に、街の文化まで送ろうとするものですから。それらのメニューを注文して、家庭で食べる時にサラリーマンの街・新馬を、若者の街・原宿を思い浮かべながら食べる。
そんな街の雰囲気まで感じられる、楽しさを提供するメニューであることを知ってほしいと願っています。
わたくしの若き頃、学生時代に遊びにまいりましたのは銀座や渋谷が主でして、当時の若者が考える新宿・池袋はダサかった。なんて生意気言えましたのは、親のスネをかじれたからなのです。
がしかしその天罰か、学校出て勤めましたのが新橋に本社のある商社。という訳で、その後は同僚と新橋の飲み屋で愚痴言い合っていたものだったのです。まあそりゃ彼女ができてデートの時は、かつて知りたる銀座や渋谷に背伸びして(給料安かったので)行ったりはしましたけど。
何が言いたいのかは、東京の街って同じようで同じでない。今やケンタやマック、吉野家なんて同じ店あるにはありますけど、街全体の雰囲気がどこも違うものなんですネ。
それ知りますと、店のメニュー売るのと同時に地域の雰囲気も一緒に売ったらどうかと思うんです。
今東京の飲食店が作った料理を店頭で、あるいは出前で配達する方法をとりだしました。そこにプラス、全国展開を加えるって計画。それは東京の飲食店に、なんとかそれまで生き残ってほしい。このわたくしの想いは、きっと全国の消費者の方々にも理解してもらえると思うんです。

さあ東京の飲食店の皆さんは、今こそ生き残りをかけて地方に期待しましょう。東京はもっともっと、地方を頼っていい時だと思います。なぜって東京が元気失くしたら、地方の人はきっと悲しむでしょうから。
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