③所詮東京は、地方と一蓮托生
- 活性化コンサルタント・川原徹夫
- 2020年5月26日
- 読了時間: 3分
東京は他の地方のことなど考えずに、我が地が日本一の街と考えていたのではないか。まさにその感覚とは、唯我独尊の境地で物事を進めていたように感じます。その過程で小池知事が、オリンピックのカヌー競技場の件で宮城県の村井知事と協議していたことを好ましく思っておりました。
この光景は地方創生を考える者として、オリンピックが震災復興の御旗の下に行われるものであったのなら、当然な行動ではないかと思えたからなんです。
しかしその努力も無に終わり、結局カヌー競技は東京で行われることになりました。その国のごり押しと思える決定も、今やオリンピックそのものが開催されるのかどうかの瀬戸際に追い込まれています。
ですからそれもこれも、IOC、及び国・組織委員会の東京でやるべき論に固守し過ぎていたからわたくしには思えます。まあカヌー競技を宮城県でやったとしても、コロナウィルス発生から逃げられなかったのですから同じこと?
しかしわたくしには東京第一主義が鼻に付いて、今回のオリンピックにはあまり関心が湧かなかったのは確かと言えるでしょう。
オリンピックのお話はともかく、現在の北海道知事は元都の職員です。今多くの地方が人材不足で、地方創生事業を進められないでいます。しかし東京都には、一般職員の中に知事職を担える人材がいることには、さすが東京と言わざるを得ない感じが致します。
ですからそんな人材をドンドン地方に送り込んで、地方を元気にしてもらいたいと思ってます。なぜなら地方が元気になったら、地方の人はどんどん東京に向かうんですから。
狭い日本のこと、多くの地方がこけて東京だけ発展するなんて考えられません。だって東京は一つですけど、地方は40以上もあるんです。その40すべてが元気になったら、東京救うことだって可能なんですから。
東京は今お客不足で悩んでいます、地方もまた人材不足で悩んでいるんです。何度も繰り返しますが、我が国40以上ある地方の全てが元気になったら、東京への影響は計り知れません。
東京だけが世界から人を集めて元気になったとて、40以上ある地方が人口減少で消滅の危機を迎えているのでは、その40以上が東京の足引っ張るだけ。
そ れでは全く今までと変わりませんし、日本の地方はこれからもっと東京に負担をかけてしまうとしか思えないんです。
地方の活性化を目的とした地方創生政策は、国が地方に丸投げしてしまいましたもの。その結果の地方低迷なのですから、この地方創生策を国に代わって東京都に進めて頂けないでしょうか。
だって今回のコロナウィルスに関して、国よりも都の行動の方が積極的と多くの人が判断しておりますこと。さらに東京都には鈴木直道知事のような人材が、たくさんいると思えますからのお願いなんです。
東京だけ栄えたって地方が消滅したら日本て国は終わりです、それはまさに本項テーマの一蓮托生関係とも言えるもので、その双方が良くなることで日本が良くなることを知ってほしいと念じております。

(我が家からお隣さんをのぞむ)
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